先日、新しい故障診断・整備アプリとして、BimmerLinkが発売されましたので、早速導入してみました。
BimmerLinkとは?
BimmerLinkはBimmerCodeの姉妹アプリで、故障診断などODB2に接続して、あらゆる車のデータを取得できるアプリです。 BMW、MINI、スープラで使用できます。
BimmerLinkの価格
今まで故障診断が出来るアプリはCarlyくらいしかなかったと思いますが、Carlyはアプリが買い切りではなく、サブスクリプションのため、年額6000円程度かかり続けてしまいます。
BimmerLinkは買い切りアプリですし、尚且つ代金も3920円で、Carlyの年額より安いです。
ちなみに楽天で。App Store & iTunes ギフトカードを4000円分購入すると、数%のポイントが付与されるので、実質安く買えます。
BimmerLinkと車を接続するには?(OBD2)
BimmerCodeを使用する際に購入した「Veepeak OBDCheck BLE+」ですが、なんと対応していませんでした。私だけでしょうか?
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仕方がないので、新しくOBD2アダプターを購入しました。
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「Veepeak OBDCheck BLE+」より小さいので、付けたままOBD2の蓋ができます。サイズがギリギリで挿すのが大変でした。
BimmerLinkで出来ること
以下、メーカーサイトからの抜粋です。
診断
車のすべてのコントロール ユニットから故障コード(DTC)を読み込み、クリアすることができます。
リアル タイム センサー値
パーソナライズされたダッシュボードで、車のすべての重要なパラメータを表示することができます。
データ ロギング
詳細な検査のためにCSVセンサー値ログ ファイルを作成することができます。
エグゾースト フラップ リモート コントロール
エグゾースト フラップの開閉を自分で決め、コントロールすることができます。 工場出荷時よりエグゾースト フラップを装備している車に限ります。
ASD リモート コントロール
人工的に生成されたエンジン音が好みではない場合は、アクティブ サウンド デザインをミュートすることができます。 工場出荷時よりアクティブ サウンド デザインを装備している車に限ります。
サウンド チューニング
「サウンド チューニング」オプションでは、「エグゾースト バーブル」を無効にすることができます。 S55エンジンを搭載している車に限ります(M2 Competition、M3、M4)。
DPF再生
車のディーゼル パティキュレート フィルターの現在の状態を確認し、必要に応じて再生を行うことができます。 ディーゼル エンジンおよびディーゼル パティキュレート フィルターを搭載している車に限ります。
12Vバッテリー(バッテリー登録)
バッテリーを交換した後に新しいバッテリーを登録することができます。
パーキング ブレーキ(サービスモード)
電動パーキング ブレーキのサービス モードを有効にすることができます。 サービス リセット ブレーキ パッド交換やエンジン オイル交換などのメンテナンス作業を行った後に、車のサービス ディスプレイをリセットすることができます。
かなりのことが出来ますね。 先日交換した際に使用した「バッテリー登録」も出来ます。
これだけのことが出来て3920円は安い!
BimmerLinkを試してみた!
まず、いいと思ったのは、すべてが日本語です。
簡単な単語が多いとは言え、日本語対応してくれているのは非常にありがたいです。
メインメニューの中で私が一番興味のあるのは、「パーキング ブレーキ」です。 これはブレーキパッドを交換する際に、電動パーキングブレーキを解除する際に必要になります。 この項目はCarlyにもありますが、Carlyでは、私のF54は対応しておらず、エラーになってしまいましたので、最新のBimmerCodeなら出来るのではないかと期待して試してみました。
結果は、、、、、出来ず!
CarlyもBimmerLinkも電動パーキングブレーキを解除する項目はあっても、実際には対応していないようです。
MINIはダメで、BMWには対応しているのかもしれません。
エラーメモリ
エラーメモリを読み込んでみました。
4個もエラーがあるではないですか!?
それぞれ見ていくと、エラーコードとエラーの出た距離などが表示されます。 エラーステータスには「エラーは現在は存在しませんが、保存されています」とありますので、何かの拍子でエラーになっただけということでしょうか? また、エラーの重大性という項目を見ると、「エラーが発生しても警告インジケーターは表示されません」とあります。 ひとまず、継続的なエラーではなさそうですので、気にしなくてもいいのかもしれませんが、気持ちいいものではないですね。
1個だけ違う表示がありました。「動き出し注意」です。
エラーコード:420106
エラーの説明:シフトロックマグネット:セレクターレバーの不良がPにロックされていない
エラーステータス:エラーが保存されています。
これは現状もエラーが出ていますので、自覚症状のあるものです。
これらのエラーはPDFで出力できますので、記録として保存しておくことができます。
「インフォメモリ」「パーマネントエラー」
「インフォメモリ」はリアルタイムのエラーを表示、「パーマネントエラー」はずっと直っていないエラーと言うような認識になるのでしょうか。
インフォメモリは25件もエラーがありました。。。。。。
ちなみに「パーマネントエラー」は0件でしたので、ひとまず安心です。
この辺りはちょっと分かりにくいですね。
サービス
これは法定点検時期など、定期的に表示される警告を消すことができるメニューです。 この辺りは、MINI標準のメニューの中でもリセットは可能ですので、ブレーキ交換などの際に使用するのがいいのでしょうか。
DPF
ディーゼルエンジン特有のメニューになります。
DPFとはディーゼル微粒子捕集フィルターと言うもので、軽油の燃えカスから出た微粒子の物質をフィルターで集めるものです。 これをコンピューターが自動で再燃焼させて、きれいな排気ガスにしているのですが、再燃焼した時期を確認できたり、強制燃焼させたりできるものです。
他にも現在の煤の量や、排気ガス温度などが確認できます。
DPFの寿命も確認できます。 私の場合、後173360kmでした。
そんなに使用できるなら、全く気にする必要はなさそうですね。
センサー値とダッシュボード
これらはOBD2から得られることの出来る各種情報を確認できます。 電圧やら温度やら、とにかくありとあらゆるデータを確認できます。 ダッシュボードではそれらを簡易メーターの形でリアルタイム表示できるようです。
BimmerLinkはオススメできます!
かなり専門的な情報を得ることが出来るBimmerLinkですが、専門的過ぎて、わからない項目もありますが、しっかり理解すれば非常に有益な情報です。
診断機能だけでも3920円の価値があるかと思います。
バッテリーを交換する予定のある方にはオススメですし、自分の車の健康状態をいつでも確認できるのは大きなメリットだと思います。
BimmerCodeとセットで持っていればかなりできることが多くなると思います。